>>726
あの児よりはマシ。と思ったり、せめてあれくらい出来たら良いのにと羨んだり上辺では「この子がいたおかげで私は成長させていただけました」と良い親を演じた。

しかし、高校を出て就職ができる子はごくわずかで、その後は、家族の負担が大きくなってきた。
作業所に通うにも、遊びに行くにも、親の手を必要とした。
それでもまだ女の子は良い。見た目にも少しは可愛い〜
問題は、一般よりかなり遅れてやってくる思春期である。

男の子の思春期は爆発的なエネルギーで女性への好奇心も膨れ上がる。
35歳くらいで、その日がむごい形でやって来た。
連れて歩いているのは可愛い息子〜と思っていたのにいつの間にか周囲から「変質者じゃないの〜?」と思われている。

その証拠に、若い女の子が極端に避ける。
ふと見ると息子の目が据わって、若い子の胸やスカートを見ている。
女性問題を起こしてはいけない!と頭の中で警鐘が鳴る
本来なら、息子が恋愛をして結婚へ〜ということになる。
親には楽しい変化だろうにもし健常なら、その好奇心を、理性で隠してちらっと見ていただろう彼は自分の強い好奇心を 隠す術も知らない。

女性を見つめたまま薄ら笑いをしている姿を見て母親は驚愕し、恐れ慄いた。
このままでは、本当に変質者になりかねないと不安になってしつこいほど女の子を見てはだめ、そばによってはだめと言い聞かした。