15日午前3時半ごろ、東京都台東区上野5丁目のビル5階の一室から「手足を縛られてお金を取られた」と、住人の70代の無職男性から警察に通報があった。男3人が押し入り、男性の手足を縛って現金約12万円入りの財布などを奪い逃走したといい、警視庁が強盗事件とみて調べている。

 上野署によると15日未明、黒っぽい服を着た男3人が男性の部屋の入り口のドアガラスを割って押し入った。男性の手足を粘着テープで縛り、「350億円持っているだろ。金を出せ」などと言い、財布やカバンなどを奪って逃走したという。男性は1人で就寝中だった。男性は自力でテープを外し、警察に通報。けがはなかった。

 現場付近の防犯カメラに車から降りる男3人の姿が映っていたという。都内では今年、資産状況を尋ねる不審な「アポ電」と呼ばれる電話が入った後に強盗が入る事件が連続して起きているが、男性は「事前の不審な電話はなかった」と話しているという。

2019年3月15日11時08分
朝日新聞デジタル
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