ガーゼからアミラーゼが同定されたならそれは唾液なのでしょうが、
本当に医師由来のアミラーゼなのでしょうか。
また、舐めた場合、唾液は広がるわけですから体温によってすぐに乾燥してしまいます。
ガーゼで拭ったという表現の場合、まだ湿潤状態であったように考えられます。
そんなにすぐに看護師が拭くか?

文献によると、皮膚に250 uLの唾液(かなりの量です)をつけた後10分乾かしてスワブした場合、
だいたい4.2 ugのDNA(唾液中のDNA濃度は1.65 ng/uLだったと計算できます)が採取できたそうな。
http://www.scielo.br/scielo.php?script=sci_arttext&;pid=S1806-83242005000300011&lng=en&nrm=iso&tlng=en

で、気になるのが、この捜査でのuL という単位です。
ガーゼ中のDNAをを何かに溶出させたのでしょうが、なんでしょうか?
しかも、その値が過去文献(uLは唾液)とほぼ同じ値になっている。

胸の唾液をガーゼで拭ったとありますが、術中に付着し乾燥した血液分のDNAも
考慮すると、多量のDNAが付着しているのは当然だと思います。
なぜならば、血液のDNA量を1とすると唾液はその1/6のDNA量しかありません。
しかも乾燥した資料からは、1/10くらいのDNA量しか採取できません。