■A氏の意見陳述の要旨

 私はこの事件の被害者です。この事件はとてもシンプルで、男性外科
医(陳述の中では、男性外科医の名字)が私の胸を舐めていたので
警察を呼んで、舐めた部分を拭き取ってもらったものと、
男性外科医のDNAが一致したので逮捕され、起訴されたというだけ。
言うまでもなくこの事件の被害者は私一人。裁判でさまざまな証言を
聞いて、私は柳原病院を選んだことを心の底から後悔している。

 事件が起こったときに最初に考えたのは、事実を訴えたらどうなる
のかということ。母にかかる心労、柳原病院にかかる迷惑、おかしいと
思うかもしれないが男性外科医の今後。あり得ないことすぎて、
誰が信じてくれるだろうかと半信半疑だった。男性外科医が真面目な
医師だと信じていたから、ショックだった。