A氏はつい立越しに証人尋問を受けた。検察側の尋問に答える形で説明した、
わいせつ被害にあったとする5月10日の状況の概要は以下の通り。

・水着を着る仕事もあり、乳首に沿って切ってほしいとお願いした。
もともと胸は左右差があり、左右の形を同じようにしてほしいと
お願いしたことはない。

・入院後は自身が持ってきたパジャマに着替えた。術前に408号室で、
上司の同席のもと男性外科医から触診、マーキングおよび写真撮影を受けた。
自分でパジャマの上をめくり、右胸だけを見せた。胸のみでなく、
撮影距離をあけて顔も写されたように感じた。10枚以上撮影され、
おかしいなと思った。

・手術台でも10枚以上撮影され、おかしいなと思った。

・麻酔下でも撮影されていたようだが、知らなかった。事件後に
警察から写真を見せられ、本当にびっくりした。

・術後、病室に戻って看護師3人が世話をしてくれ、1人がナース
コールを握らせてくれた。

・その後、男性外科医が入ってきたのと入れ替わって、看護師が出て行った。

・男性外科医はベッドの左側に座った。目をつぶっていたが、
右の衣服をめくり、その後、左の衣服をめくった。目を開けたら
男性外科医は乳首をなめたり、吸ったりしていた。よだれで
ベタベタですごく気持ち悪かった。

・どうしたらやめてもらえるかと思ったが、男性外科医が勤務する
クリニックで子供と写っている写真を見た記憶があり、子供のことを
考えたら大騒ぎはできないと思った。