ニュージーランド・クライストチャーチで15日に起きた銃乱射事件を受け、
姉妹都市の岡山県倉敷市でも同日、来倉中の親善大使の一行ら関係者に動揺が広がった。

 「事件の起きたモスクに通う知人は多い。うち2人が撃たれて入院したとの連絡が入った」

 クライストチャーチ近郊に住む弁護士タニア・マケンジーさん(47)は、倉敷市内で険しい表情を浮かべながら語った。

 マケンジーさんは、9〜20日の日程で来倉している「障がい者親善大使」2人と家族に同行。
これまでに倉敷市民との交流行事に参加し、15日は美観地区を散策するなどしていたが、事件の報に気持ちが沈んだという。
「本来なら倉敷のように治安の良い街。強いショックを受けている」

 倉敷市民有志でつくる「倉敷クライストチャーチ市民交流協会」の宇野音平会長(74)は、かつて訪れた現地を思い起こしながら
「あんなに平和で牧歌的な国で、これほど悲惨な事件が起きるとは…」と絶句。
「世界が変な方向に行っていないか不安だ。私たちは変わらずに国際交流を推し進めていく」と述べた。

 姉妹都市提携は1973年に結んでおり、倉敷市国際課の中桐訓子課長は「長年にわたり親密な関係を築いてきた。
事件に胸を痛めており、一人でも多くの無事を願っている」と話した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190315-00010006-sanyo-l33
3/15(金) 22:54配信   山陽新聞デジタル