https://www.bbc.com/japanese/47579238

2019/03/15

複数の目撃者が、銃撃現場から命からがら逃げ出し、血を流して倒れている人を見たり、救助したりした様子を口々に話している。

警察はニュージーランド全土で、通知があるまでモスクに行かないよう呼びかけた。また、クライストチャーチにある学校は全て閉鎖された。

「誰も生かすつもりはなかったようだ」

最初の銃撃現場となったアルヌール・モスクの近くにいたモハン・イブラヒムさんは、地元紙ニュージーランド・ヘラルドの取材で、「最初は電気ショックかと思ったが、それから皆が逃げ始めた」と語った。

地元紙ニュージーランド・ヘラルドのカート・ベイヤー記者はBBCに、生存者たちはアルヌール・モスクの裏側の窓から外に脱出し、駐車場の車の後ろに隠れていたと話した。生存者たちは、モスクの内外で約30人が死亡し、多数が負傷しているのを見たと話していたという。

隠れて助かったという男性はラジオ・ニュージーランドに対して、銃撃犯は窓から逃げようとする人たちも撃ち続けたと話した。

「まだ生きていると思った相手は片端から撃っていた。誰一人として生かすつもりはなかったようだ」と男性は話した。
別の目撃者によると、銃撃は20分ほど続いたという。


クライストチャーチ中心部のディーン通りに面したアルヌール・モスクにいた目撃者は、建物の外で血を流して倒れている人がいたと話しているが、この情報は警察や当局による確認が取れていない。
TVニュージーランドの取材を受けた生存者の1人は、銃撃犯が男性の胸をまっすぐ撃ち抜いたところを見たと話した。
この人によると、銃撃は20分ほど続き、最大60人ほどが負傷したという。

銃撃犯はまず男性用の祈祷室を襲撃し、その後、女性の祈祷室へ移動したと報道されている。
ある目撃者は、「じっと待って祈ることしかできなかった。犯人の弾が尽きるよう神に祈った」と話した。

「犯人はこちら側へ来て発砲し、それから別の部屋へ行き、さらに女性の祈祷室でも発砲した。女性の1人が死ぬのを聞いた」
リンウッド近郊にあるモスクでも、内部で7人、外で3人が死亡したという。