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身長124センチ。ちびもえこさん(23)は7歳児の平均とほぼ同じ背の高さです。
「私は子どもではなく、小人(こびと)症です」と訴えています。極端に背が低いため、ジロジロ見られたり、
日常生活に困ったりすることはありますが、「かわいそうとは思ってほしくない」と話します。
スタイリストになる夢を追いかけ岩手から上京したものの、挫折を体験。いまは、ダンサーとして小さな体を生かした表現に挑んでいます。

会場をわかせるダンサー

マリリン・モンローの妖艶(ようえん)な曲が響き渡る中、セクシーなドレスを身にまとった、ちびもえこさんが登場すると、会場がわきました。
2月中旬、東京都渋谷区の「KAWAII MONSNTER CAFE」。大きなケーキ形のピンク色の舞台の上で、ちびもえこさんは踊りながら
腰をくねらせ、ドレスを大胆に脱いでいきました。

ちびもえこさんは、ここで月に1度「小人バーレスクダンサー」として活躍しています。
「背が低いことは私にとって、ダンサーとしての強みになっています。登場するだけで、会場がわっとなってくれるので」と言います。

ちびもえこさんは、軟骨無形成症という骨の異常を抱えて生まれました。

「見た目の特徴としては、座高は健常者とあまり変わりませんが、手足が伸びません。足はO脚でお尻と太ももが大きく、
腰が後ろにそっています。突然変異とされていて、根本的な治療法は見つかっていません」

低身長の原因の大半は、親の背が低いといった遺伝を含む本人の体質によるものです。ただ一部には、ちびもえこさんのように
病気が原因で極端に背が低くなる人がいます。かつては小人症と呼ばれることもありました。

虎の門病院小児科の伊藤純子医師によると、その種類も成長ホルモンや甲状腺ホルモンの病気、染色体の異常、骨の病気など様々。
ホルモンの分泌不全では不足しているホルモン投与でかなり改善が期待されます。一方で、他の病気ではホルモン治療の効果は限定的だといいます。

スーパーやコンビニで……

ちびもえこさんは背が低いことで、ちょっとだけ、生活で困ることがあると言います。自動販売機や、スーパーやコンビニの棚に
手が届かないことがあります。服選びも大変です。

「胴体が大人サイズなので、子ども用は着られません。パンツ選びが大変です。ウエストはMサイズなのに、太ももやお尻はLサイズ。
長さは切るか、折り曲げて調整します。靴はキッズサイズです。試着は絶対に必要なので、ネットでは買いません」

「ジロジロ見られることは気になります。顔は大人でこの体形なので、目立つことは仕方ないことですが……。
同じ病気の友達と出かけているときに、小さい子に『あの人たち、気持ち悪い』って言われました。今は2人の間で笑い話になっていますが、
子どもは悪気がないだけに『とうとう言われちゃったよ!』とグサッときました」

「初対面なのに、ため口でなれなれしく言葉をかけられることがあります。ため口だと距離が縮まるかもしれませんが、
『小さいからなめられているのかな』って思ってしまいますよね」

「私だって運動できる」

自らの外見が普通とは違うと強く感じたのは、幼稚園のときでした。家族でショッピングセンターに行ったとき、ジロジロと見られました。

「自分の見た目が変なのかなぁ、と感じていました。幼稚園に入ると、周りの子たちと体形が違うので嫌でも意識しました」

学校は楽しく通っていたものの、恋愛は自分とは関係のない話と思うようになりました。

「小学校のときって、好きな子がころころ変わって、割とオープンに話題になるじゃないですか。そういうのを見ていると、
男の子が好きな女性の顔や体形がわかってくる中で、私はそういう中には含まれないって感じていました」

中学校では、テニス部に。岩手県盛岡市の大会で、あと1勝すれば県大会に手が届くところまで勝ち進みました。

「親から『小人症だから運動は無理だろうから、勉強を頑張りなさい』と言われていました。私が劣等感をもたないようにという
親なりの考えだったと思います。でも、『私だって運動できるんだ』ということを示したかった。やっぱり足は遅いし、手も短いので、
テニスで不利と言えば不利でしたが、毎日3〜4時間練習し、上達しました」

※以下、全文はソースで

小人症のちびもえこさん
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