追悼会で朝鮮人犠牲者の救済訴え
東京大空襲から74年たつ
2019/3/16 16:10
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 1945年3月10日の東京大空襲から74年を迎え、犠牲者約10万人のうち1割を占めるとの指摘もある朝鮮人の追悼会が16日、東京都墨田区の都慰霊堂で開かれた。家族を亡くした在日朝鮮人が「被爆者と違い空襲被災者には何の救済もなく、補償法もいまだに成立していない」と訴えた。

 「東京朝鮮人強制連行真相調査団」などの主催で約100人が参加。大空襲で妹2人や親族、知人を亡くしたという金栄春さん(83)が体験を語り、「空襲は人災であり戦争犯罪だが、朝鮮人犠牲者追悼会には政府や都知事の参加もない。私の恨みは晴らされていない」と、朝鮮人犠牲者の実態究明や補償を求めた。