元々沖縄地元民が乱獲してたのが頭数減少の原因だし


1990年頃まで、沖縄全域のジュゴンは絶滅したと考えられていました。
特に、戦後の食糧難の時代のダイナマイト漁で乱獲されたのが原因だったようです。

 狩るのが簡単なので、ジュゴンの肉・骨・皮を狙っての密漁が世界中で絶えません。
肉には不老長寿伝説があり、高く売られます。骨は象牙の代用品になるくらい硬く、漢方薬にも使われます。

 また、刺し網や定置網に掛かる事故も多く、しかも保護動物なので漁師が事故を届ける煩わしさを避けて、
秘密のうちに食べたりして処分してしまうこともあるそうです。

ムツゴロウのあだ名で有名な畑正憲さんは、1969年頃に沖縄・八重山諸島へ行き、
ジュゴンの聞き取り調査をした際、数十人の漁師がジュゴンの肉を食べた経験をもち、
さらに1年前(1968年頃)にも玉置という漁師が実際にジュゴンの肉300グラムを手に入れた話を入手しました。

 かつて八重山諸島ではジュゴン漁が盛んでしたが、1980年以降の20年間は、ジュゴンの発見記録はありません。