この占い結果は昨年11月にソーシャルメディア「微信（ウィーチャット、WeChat）」に投稿されたもので、北京市内の複合オフィスビルが風水の原理を尊重していないため、入居する企業に悪い運気をもたらしていると主張していた。
このブログ「S神棍局S（S Shenkunju S）」がやり玉に挙げたのは、「SOHO中国（Soho China）」所有の北京北東部にある複合ビル「望京SOHO（Wangjing Soho）」。
投稿は、円い石を思わせるビル3棟を「ブタの腎臓」に例えるとともに、1815年に仏軍が英国主導の連合軍に撃破された「ワーテルロー（Waterloo）の戦い」に言及しつつ、望京SOHOに入居している企業がワーテルローのような敗北を喫すると予測。
この「奇抜な」建築物が悪い運気を生んでいる証明として、ここを拠点とする企業の資金難を挙げ、入居企業に退去を呼び掛けた。
この投稿はネット上で拡散され、削除前には閲覧数が10万を上回った一方、SOHO中国は投稿が事業に悪影響を及ぼしたとして訴えを起こしていた。
北京の朝陽（Chaoyang）区の裁判所は10日、投稿ではSOHO中国をおとしめるために風水の「迷信」が利用されたと判断。ブログ運営会社に20万元（約330万円）の支払いと公の謝罪を命じる判決を下した。
望京SOHOは、2016年に死去したイラク系英国人建築家のザハ・ハディド（Zaha Hadid）氏が設計を手掛けた。
4/14(日) 21:32
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190414-00000028-jij_afp-int
