0001次郎丸 ★
2019/04/18(木) 10:05:52.30ID:p895VKhi9毎日新聞 2019年4月18日 09時38分(最終更新 4月18日 09時38分)
https://mainichi.jp/articles/20190418/k00/00m/040/032000c
https://i.imgur.com/1tS7y2T.png
現在の柴犬の祖先とされる「石号」
現代の柴犬(しばいぬ)の祖先とされる石州犬「石(いし)号」が生まれた島根県益田市美都町二川地区のPRに取り組む地元の地域自治組織「ぬくもりの里二川」が、石号の石像設置に乗り出した。9月の設置を予定し、11、12日には横浜市の石工が訪れ、設置候補地の視察や打ち合わせをした。【竹内之浩】
日本犬保存会によると、全国の柴犬の血統をたどれば1930年生まれの雄の石号に行き着く。ぬくもりの里二川は柴犬発祥の地を地域振興に生かそうと昨秋、今も残る石号の“生家”付近に説明板を設置。今回は名前にちなみ、石像の設置を計画した。
写真に残る石号の立ち姿を再現しようと市内の業者に依頼したが、強度の問題から立ち姿は難しいと断られた。そこで石州犬研究室(江津市)を主宰する河部真弓さん(61)の協力を得て、石工歴50年以上、動物の石像制作も20年の経験を持つ横浜市の石材店経営、神取優弘さん(72)に引き受けてもらった。
神取さんは石号の生家や町内の道の駅など4カ所の候補地を視察し、同保存会島根支部長の柳尾敦男支部長(81)=益田市=から石州犬の説明などを受けた。神取さんは石号の一番の特徴として足の太さを挙げ「猟犬として山の中を駆け回って育ったからだと、現地を見てよく分かった。足のたくましさを強調したい」と話した。
正面写真がないため顔は分からないが、性格が顔に出るとし、柴犬の基本的な顔をベースに今回聞いた説明などからイメージを作るという。像は高さ55センチ、長さ65センチ程度の御影(みかげ)石製を予定している。
同じ石工だった神取さんの父は戦前の東京・渋谷駅前にあった初代ハチ公像(現在は2代目)の台座を制作したという。
神取さんは「石号の石像を制作することに深い縁を感じている。現地に来て方向性は見えてきた。持てる技術、知識をつぎ込み、後世に残るものにしたい」と意気込む。ぬくもりの里二川の潮隆人会長(69)も「写真のような、りりしい石号を再現してもらい、全国から人を呼び込みたい」と期待している。