明治、大正、昭和、平成、そして令和―。明治44(1911)年5月1日生まれの糸井ミヤさん(前橋市)は、108歳の誕生日とともに迎える五つ目の元号の到来を喜ぶ。長女の星野利子さん(75)が元号が変わることを伝えると、「そんなに生きたかねえ」と感慨深そうに答える。
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岩手県生まれ。盛岡高等女学校を卒業後、上京して家政学を学び、戦時中は夫の正男さんとともに旧満州(中国東北部)へ渡った。帰国後も爆撃で荷物を全て焼かれる経験をした。
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戦後は夫の地元の太田市へ移り住んだ後、前橋市で白梅料理学院を開校。料理を教え、子どもへの栄養指導にも取り組んだ。「新しいことが大好きで、前向きな性格」と星野さん。85歳で引退するまで、珍しい器具や興味のある食材があれば東京へも出向いた。
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今も「食べることが大好き」で、アイスクリームやチョコレートが大好物だ。トイレも自力でし、104歳の施設利用者に対しては「まだ若いねえ」。長生きの秘訣(ひけつ)を問われると、「気力よ」と応じる。
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「令和の御代 争いなくて うるわしくなれ」。新たな時代への思いを込めて詠んだ句だ。「平和な時代に」。それが願いという。

5/1(水) 6:01
上毛新聞
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