EU、欧州企業保護策を検討＝米のキューバ訴訟解禁に対抗
2019年5月2日 21:05
発信地：キューバ [ 例外 その他 ]
【5月2日 時事通信社】欧州連合（EU）のモゲリーニ外交安全保障上級代表（外相）は2日、米国がキューバに進出している第三国の企業への訴訟を同日から解禁することを踏まえて声明を出し、世界貿易機関（WTO）提訴や欧州企業保護策などの対抗措置を検討する方針を示した。
モゲリーニ氏は解禁措置が「大西洋間の協調関係に不必要な摩擦を招き、信頼を損なう」と強調。「WTOでの権利（行使）や『ブロッキング規則』を含む、あらゆる適切な手段を利用する」と指摘した。
「ブロッキング規則」は、欧州企業に対し米国の制裁に従うことを禁じる措置。EUは昨夏、米国のイラン制裁に対し発動している。制裁による損失補填（ほてん）を米側に請求することを企業に認め、制裁に関するEU域外の司法判断を域内では無効と見なす。(c)時事通信社
