【公開音声】ややノーカット！佐々木千夏氏・中杉弘氏電話インタビュー
https://www.youtube.com/watch?v=qwkmdxgpD_o
http://dailycult.blogspot.com/2019/05/blog-post_8.html
先の統一地方選で当選した杉並区議・佐々木千夏氏が「日本ヘイワ神軍」の元幹部とされていることについて、佐々木氏に直接電話で噂の真偽を尋ねたジャーナリストが5月8日、電話取材の音声を公開した。電話には途中から「日本ヘイワ神軍」の元総督・中杉弘氏も登場し、ラーメンチェーン「らあめん花月嵐」を運営するグロービート・ジャパン社との関係についても語っている。
電話取材の音声を公開したのは、本紙総裁でもあるジャーナリストの藤倉善郎氏。この取材のリポートは同日朝、「ハーバー・ビジネス・オンライン」に記事として掲載された。これについて藤倉氏は「文章だけでは伝えきれない佐々木・中杉両氏の凄さを多くの有権者に知ってほしい」として同日午後、YouTubeチャンネル「やや日刊カルトTV」で音声の公開に踏み切った。
「ややノーカット」と銘打って公開された約46分の音声は、電話でのやり取りはノーカットだが、特定の国の人を差別的なニュアンスで呼んでいる部分46カ所が消され「ピー」という音声がかぶせられている。うち17回が佐々木千夏氏、26回が中杉氏。両氏の言動等を確認する文脈で藤倉氏自身の発言にも3回、「ピー」音が加えられている。
音声では、佐々木氏が日本ヘイワ神軍のほか、学位販売会社「イオンド大学」、催眠術の学校と称する「日本催眠カレッジ（催眠大学校）」などとの関わりを認めている。また、中杉氏は自身が現在もグロービート・ジャパン社の会長であると語っている。
日本ヘイワ神軍は、朝鮮人・中国人への差別発言などで90年代から知られた存在。その総督である中杉氏は、「宗教ブローカー」などとも呼ばれ、「イオンド大学」「日本催眠カレッジ」も中杉氏が運営していたもの。
2003年には、ウェブサイト「ヘイワ神軍観察会」が日本ヘイワ神軍とグロービート社との関係に言及していたことから、同サイト運営者の男性をグロービート社が名誉毀損にあたるとして民事訴訟を提起。翌2004年には、グロービート社からの刑事告訴を受けて東京地検が男性を名誉毀損の容疑で起訴し、民事・刑事両方での裁判が7年間続いた。
「ヘイワ神軍観察会」の膨大な情報の多くは正しかったものの、一部に事実誤認やや湯的な表現があったことや、裁判所が日本ヘイワ神軍とグロービート社の関係を認めつつも「一体とは言えない」と判断したことで、男性は敗訴。2010年までに、77万円の損害賠償支払いを命じる民事判決と罰金30万円の刑事判決が確定した。「グロービート事件」あるいは「ヘイワ神軍観察会事件」と呼ばれるものだ。
今回、日本ヘイワ神軍の元幹部・佐々木氏が杉並区議に当選し、さらに当選直後に「NHKから国民を守る党」から除名された騒ぎもあったことで、ネット上で久しぶりに日本ヘイワ神軍の名が取り沙汰された。（後略）
グロービート事件を知る人々からは、「日本ヘイワ神軍」「中杉弘」というワードに「懐かしい」という声も挙がっている。日本ヘイワ神軍元幹部が杉並区議になり、その上なおも「朝鮮人云々」といった発言を繰り返すことを問題視する声もある。一方で、カルト問題や消費飛車問題の専門家からは「佐々木氏については、一時期新聞でも取沙汰され社会問題化した学位販売（イオンド大学）との関わりも問題だ」とも指摘もある。
学位販売とは、正規の大学が発行する博士号とは別に、独自の基準と名称で「◯◯博士」などの学位を販売するビジネスで、こうした業者は「ディプロマ・ミル」（学位工場）と呼ばれる。ディプロマ・ミルは日本国内外に複数存在し、「法の華三法行」の福永法源氏や「次世紀ファーム研究所」の堀洋八郎氏なども、ディプロマ・ミルで得た「学位」を名乗り権威付けに利用してきた。
イオンド大学もこうした業者のひとつであり、有名な人物としては、かつて日本テレビで超能力やUFO関連の番組のディレクターなどを努めていた矢追純一氏が「未知現象研究学部」の「教授」（専攻＝ユーフォロジー）を務めている（イオンド大学教授陣紹介（未知現象研究学部＆大学院未知現象研究科））。「催眠学部」の「教授」（専攻＝催眠学）として現在も名前が掲載されている（イオンド大学教授陣紹介（催眠学部＆大学院催眠研究科）」）。
前出の藤倉氏は、こう語る。
「杉並区議選では、中核派の洞口朋子氏も当選しています。さすが杉並、議会にまでサブカル臭が漂い、極右と極左が同居する実にバランスの取れた政治情勢となりました。残念なのは、杉並区議選に限っては中道勢力とも言える我らが幸福実現党候補が極左と極右の3分の1にも満たない得票数で落選したことです」
