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 一九五三年四月、アメリカのクラーク司令官が共産軍パイロットにたいして、
一〇万ドルの懸賞金をつけてミグ15戦闘機の投降を呼びかけた。
それから五ヵ月後の九月、北鮮軍のミグ15一機が、金浦飛行場に着陸してきた。
 これをテストした結果、極東米空軍のウェイランド司令官は、つぎのような評価を与えた。

「ミグ15は、強力なエンジンをもつ軽飛行機である。
新しい要素をもつ戦闘機としては『セイバー』のほうが上だが、
実戦でどちらに搭乗するかと問われれば、私はミグのほうを選ぶだろう」