産經新聞 2019.6.19 08:13
https://www.sankei.com/west/news/190619/wst1906190005-n1.html
神戸市立須磨海浜水族園(同市須磨区)に人間と会話できるペンギンの夫婦が登場し、話題を呼んでいる。
夫婦の正体は、人工知能(AI)を備えたペンギン型のロボット。
ペンギンの生態などについて、来園者から寄せられる100種以上の質問に自動音声で答えることができる。
23日まで試験運用している。
ペンギン夫婦の名前は、「アレハンドロ」(オス)と「アンジェリーナ」(メス)。
アルゼンチン出身のマゼランペンギンでいずれも15歳という設定だ。
水の生き物の生態を楽しく学んでもらおうと、システム開発会社「神戸デジタル・ラボ」(同市中央区)と同園が共同で開発した。
同園のペンギン館に設置されており、100種類以上の質問に対応。
平成28年から同館に設置された質問箱に投(とう)函(かん)された約8500件の質問をもとに職員が想定問答を作成した。
また、寄せられた質問は、職員が無料通信アプリ「LINE(ライン)」でチェック。
答えられなかった質問に対する回答は随時更新していく。
設置から1カ月で30種以上の会話内容が増えたという。
同園を家族で訪れた山田修平さん(30)=同市西区=と長男の結斗くん(2)が
「ペンギンは空を飛べるの」と質問すると、「翼が細すぎて飛べないよ。デブじゃないよ」と返答。
さらに修平さんが「どこに住んでるの」と聞くと、
「アルゼンチン生まれだぜ。今は日本に出稼ぎに来てるぜ」と返答し、周囲は笑いに包まれていた。
同園研究教育課の玉城綾乃さんは「ペンギンに対する質問は何でも答えられる。
ぜひ素朴な疑問を投げかけてペンギン夫婦との会話を楽しんでほしい」と呼びかけている。
◇ 人工知能を搭載したペンギン夫婦のロボットに話しかける親子=神戸市須磨区
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