0001ガーディス ★
2019/07/13(土) 10:40:14.39ID:sjk+W3H+94月の発売当初、取り扱いは大野市内の4カ所だけだったが、県内の土産店や高速道路のサービスエリアに拡大すると、県外にも飛び出し、東京・銀座の福井県のアンテナショップ「食の國福井館」など計33カ所に広がった。売れ行きも6月末までに約7千本を販売と好調なのだが、いったいなぜなのか。秘密は「すこ」のネーミングにあった。
福井県民なら知っている?!
「すこ。」と書かれ、サトイモの葉をイメージしたハートを描いたラベルが特徴的な「すこサイダー」。開発は平成29年にスタート。大野市は荒島岳など千メートル級の山々に囲まれた盆地で、地下に雪解け水をたっぷりと蓄える名水の里と知られる。この水をPRしようと同商議所が企画。実行委員会を組織して検討を重ね、各地で作られる地サイダーに注目した。
そのサイダーの味として採用されたのが「すこ」だった。
実は「すこ」とは福井の郷土料理。サトイモの一種「ヤツガシラ」の芋茎(ずいき)の酢漬けだ。保存食として親しまれてきた。芋茎には赤い色素が含まれ、漬け汁は赤く染まる。リンゴ酢を炭酸で割って飲むイメージで、酢漬け「すこ」とかけ合わせており、すこサイダーはほんのりとしたピンク色と、さわやかな酸味が加わっている。
だが、課題は漬け汁の配合割合だった。開発を担当した同商議所の高田龍佳主幹は「初めは本当に飲めるのかという出来だった」と振り返る。湧き水を使った炭酸水はおいしく仕上がったが、漬け汁が多いと強烈な酢のにおいがしたのだ。
試行錯誤を繰り返し、昨年9月の福井国体で試飲会を行うなどして味を調えた結果、誰にも好まれる仕上がりになった。
ネットが後押し、1万本増産
「すこサイダー」というネーミングは、ほぼ決まっていたが、ラベル作製に取りかかった昨年秋ごろ、「すこ」がネット用語でもあることを知った。
ネット用語の「すこ」は、ローマ字入力で「好き」を打ち間違えて書き込みが投稿されたことが発端といわれ、ネット上では、そのまま「好き」という意味で「すこ」が使われている。
「ツイッターなどSNSと親和性が高いネーミングになると思った」と高田さん。ラベルに「すこ。」と大きく表示することが決まった。狙い通り、発売から約1カ月後の5月にツイッターに写真付きで取り上げられると、ネット用語の「すこ」と同じだと話題に。その反響をテレビなども取り上げ、知名度は急上昇した。
「話題になることをねらった部分もあるが、あまりの反響に、ネットの発信力のすごさを感じた」と高田さん。大野商工会議所は「暑くなれば、さらに引き合いも増えそうだ」と1万本の増産を計画している。
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すこサイダーは1本250ミリリットル入り270〜280円で販売されている。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/16767293/
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