7/19(金) 20:42配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190719-00000115-mai-soci
兵庫県尼崎市立尼崎高校の体罰問題で、市教育委員会は19日、新たに硬式野球部の部長の男性教諭(39)が部員に計16件の体罰をしていたと発表した。この部長と、体罰の隠蔽(いんぺい)が発覚した男子バレーボール部の監督ら計4人を停職や減給の懲戒処分にした。また、桑本広志校長と般若利博教頭を市教委に事実と異なる報告をしたなどとして減給10分の1(1カ月)とし、26日付で市教委事務局に異動させる。また、松本真教育長は1カ月分の給与の10分の1を自主返納する。
監督らの処分内容は、男子バレー部コーチの男性臨時講師(28)を停職6カ月相当とした上で、9月末の任期までの停職73日▽同部監督の男性教諭(51)と硬式野球部部長の教諭を減給10分の1(3カ月)▽同コーチの男性臨時講師(25)を減給同(1カ月)。
市教委によると、硬式野球部では、部長が2017〜19年、部員の顔や胸などを強く押したり?をつねったりする計16件の体罰を確認。当初「記憶にない」と否定したが、3回目の聞き取りで認め、「夏の甲子園予選となる兵庫大会を前に、体罰を認めて部を離れるわけにはいかないと思った」と説明したという。コーチは、18〜19年に部員の?を10回以上たたいたり胸ぐらをつかんで押し倒したりする計9件の体罰を認定した。また、部内で体を大きくするため、1日7合の米飯を完食させることを課し、帰宅させないなどの不適切な指導をしていた。
男子バレーボール部については、コーチが4月、3年生部員1人の顔を10回以上平手打ちして失神させ、顔面打撲などのけがをさせたことなど過去2年間に計7件の体罰をしたと認定。監督は4月の体罰を校長に報告せず、その後の聞き取りでも部員のけがを隠した。自身も髪をつかむ体罰をしていた。
体罰発覚後、市教委は全校アンケートを実施。他に四つの部でも体罰情報があったとして、引き続き調査している。【川畑さおり】