7/31(水) 18:50配信
Web東奥

 開幕が目前に迫っている青森ねぶた祭。青森市内の時間貸駐車場(コインパーキング)の一部で2〜7日の祭り期間中に、一定の時間内であれば料金の加算が一定額で停止する「最大料金」の設定を取りやめる動きが出ている。長時間駐車すると普段より料金が高額になる可能性があり、注意が必要だ。

 青森市内でコインパーキング39カ所(7月29日現在)を運営する管理会社のパラカ(本社東京)は、祭り期間中、市内のほとんどの駐車場で普段適用している最大料金を取りやめる。各駐車場の複数箇所に「特別料金のお知らせ」と掲示して周知しているほか、同社のホームページに料金変更一覧を掲載している。

 一方、市内44カ所で駐車場の管理を行っているティーエム管理(本社青森市)は祭り期間中も料金を変えない。

 同社の三浦基常務は「市街地の駐車場には通勤利用の方も大勢いる。いつも利用いただいているお客さまのことを思えば、期間中の値上げは考えたこともない」と話す。東奥日報紙がねぶた運行コース周辺の同市安方、新町、古川、長島、中央、橋本、本町の時間貸駐車場の一部36カ所を7月28日に調べたところ、期間中の値上げの掲示があったのはパラカ運営の駐車場のみだった。

 タイムズを運営するパーク24(本社東京)の担当者は東奥日報紙取材に「料金変動は通常の営業活動として行っており、詳細の回答は差し控える」と述べた。

 祭り期間中、駐車場で実質的な値上げの動きがあることに対して「商売なので需要があるときに値上げをするのは仕方がない」(青森市、40代会社員男性)と理解を示す声がある一方で、「祭り期間中にホテルなどが高額となる『ねぶた料金』は市民として恥ずかしいことだと思っている。観光面でイメージの悪化につながるのではないか」(同市、68歳会社員男性)といった意見や、「都会では高額な駐車料金でも受け入れられるかもしれないが、青森県は多くの人が生活のために車を使っている。値上げは市民に受け入れられないのではないか」(同市、40代自営業女性)といった声もあった。

▼今年は宿泊客専用に 昨年高額駐車場

 昨年の青森ねぶた祭の期間中、同市安方にある有料駐車場が1時間5千円に大幅な値上げをし「高すぎる」などと反響を呼んだが、今年はこの駐車場が2〜8日に近くのホテルの宿泊客専用となり「満車」の表示をして一般客が利用できないようにすることが分かった。

 駐車場の管理会社などによると、昨年の措置は、付近のホテルJALシティ青森の宿泊客の駐車スペースを確保するためだった。ホテルの担当者は「昨年、一般のお客さまが利用するのは想定外だった。今年はそうならないよう対応を改めた」と説明した。

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