2019年8月13日 17時0分
文春オンライン

「亡くなった方や遺族のことを思うと、自分たちが今、ここにこうして生きているのも許されない気持ちになります……」

 こう語るのは、7月18日、「京都アニメーション」第一スタジオに放火し、35人もの命を奪った青葉真司容疑者の実の伯父だ。

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「針のムシロの思いです」
 青葉の父は、6人の子供がいる家庭を持ちながら、自身がバスの運転手をしていた幼稚園の先生と不倫。3人の子供を儲けた。

 青葉の母の兄にあたる伯父が、こう声を絞り出す。

中略

その後、青葉はきょうだいとも断絶。12年にコンビニ強盗で収監された。

刑務所で「小説を書くのでペンと紙をください」
 元刑務所仲間が振り返る。

「青葉っちはネクラで喋るのがちょっと遅い。強盗は『女に騙されて金を盗りに行った』と言ってた。夕方の食事が終わると、刑務官に『小説を書くのでペンと紙をください』と頼むんだ。何を書いているのかは教えてくれなかったけど」

 今回の事件後、京アニからは過去に投稿された青葉と同姓同名で住所も一致する応募作品が見つかった。

「さいたま市内にある自宅アパートの家宅捜索では、PCや複数のスマホのほか、京アニ関連グッズも多数押収。同社が制作した『響け!ユーフォニアム』のサイン色紙や同社関連書籍などが見つかった。大量の白紙の原稿用紙も発見されています」(社会部記者)

〈あのクソアニメ会社が……〉警察が注目するネットの書き込み
 青葉は犯行前、「響け!ユーフォニアム」の舞台のモデルとなったJR宇治駅周辺を“聖地巡礼”していたことが確認されている。

「警察は動機の解明のため、青葉のものではないかと思われる、昨年投稿されたネット掲示板への書き込みも調べている。ただ、掲示板には接続経路を匿名化するTor(トーア)というシステムが用いられているため、京都府警のサイバー部隊が解析を進めています」(同前)

 京都府警が注目する書き込みは、次のようなものだ。

〈あのクソアニメ会社が一番やりそうなことってあの時点で原稿叩き落として裏切ることだったんだよな〉

〈もっと細かく気にして「これはなんかあるぞ」と予測しとけば わざわざ、「爆発物もって京アニ突っ込む」とか「無差別テロ」とか「裏切られた」など感じる必要もないわけで〉

業界を代表するアニメーターの命が奪われた
 放火直後、妄執にとらわれた青葉は「作品をパクられた」などと叫んだ。その一方で、本気で作品づくりに取り組んできた多くのクリエイターの命が奪われた。

https://news.livedoor.com/lite/article_detail/16922205/
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