大型の台風10号は温帯低気圧となって17日朝、北海道に接近する見込みだ。東北や北海道では暴風や大雨の恐れがあり、気象庁は高波や土砂災害などへの注意を呼びかけている。
同庁によると、台風10号は17日未明、日本海上で温帯低気圧に変わり、北海道の西の海上を通過する見込み。同日にかけて予想されるのは、最大瞬間風速が北海道で35メートル、東北で30メートル。波の高さは北海道で6メートル、東北と北陸で5メートル。暖かく湿った空気が流れ込んで北海道では大雨となり、同日午後6時までの24時間雨量は200ミリに達することが見込まれる。
一方、東北南部から西日本までは高気圧に覆われ、広い範囲で気温35度以上の猛暑日になる見込み。東京都心では、日中の最高気温が今年最高の37度になると予想されている。
総務省消防庁によると、台風10号の通過にともなって16日午後5時現在で、兵庫県と広島県で死者が各1人、岡山県や京都府、愛媛県などで重軽傷者らが計55人にのぼった。
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