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可部警察署からは−「少年事件の情報は本来提供しないので、今まで教えて
あげたぶんだけでもありがたいと思え。」−といわれる

 陽一君の両親は自分達で事件の真相を知ろうと、同級生の間を奔走して
事件の様子を追及しつづけた。そして得られた同級生の証言テープには
 −「(犯人は少年を)無理やり河に突き落として、犬掻きで岩にしがみついて
いる所をむりやり手をはがした。笑いながらやっていた」−。

 両親は少年の両親を相手取って損害賠償訴訟を起こした。そして裁判が
進むうちに警察の手抜きの捜査も知る事となる。

 目撃者の供述調書には「水の中にしゃがめと命令して無理やりもぐらせて
おぼれさせた」というのもでてきた。

 裁判を起こしたことで陽一君の両親の周辺からは「そこまでせんでも」と
声が上がりはじめ、次第に「子供の命をお金に変えるのか」と批判に変わって行った。

 陽一君の姉は登校拒否をするようになり一家は住み慣れた町を離れる事となった。

 結局裁判では4100万を陽一君の家族に支払うようにという判決がでる。
陽一君の両親は警察が嘘をついていたことに対しても訴訟を起こした。しかし
少年事件は警察の采配に任されているので問題なし、という結果に終わった。