【急発進・暴走防止が急務】「プリウスミサイル」という呼び名は正しいのか?
9/7(土) 13:00配信
高齢者による暴走事故が相次ぎ大きな社会問題となっているが、こうした事故の報道でプリウスが頻繁に登場したため、ネット上では“プリウスミサイル”という呼び名で、まるでプリウスだけが悪いとさえ言われている。
たしかに2019年4月、87歳の元通産官僚による東京都池袋の暴走事故もプリウス、2019年5月に千葉県市原市の公園に65歳男性が突っ込んだ事故もプリウス、2019年6月に大阪市で80歳男性が歩道に突っ込んだ事故もプリウスαだった。過去にさかのぼってもプリウスに乗るドライバーがいくつかの重大事故を起こしている。
そこで、本当にプリウスミサイルという呼び名は正しいのか? 急発進や暴走事故を誘発させる原因がプリウスにあるのか? 自動車テクノロジーライターの高根英幸氏が解説する。
文/高根英幸(自動車テクノロジーライター)
写真/ベストカー編集部 ベストカーWEB編集部 Adobe Stock
なぜプリウスミサイルと呼ばれたのか?
2019年に入って、ネット上でプリウスミサイルというキーワードが見受けられるようになった。言うまでもなくこれは、トヨタプリウスに付けられた別称で、プリウスオーナーが頻繁に交通事故を起こすとSNS上でこんなタグを付けて拡散されている。
プリウスが危険なクルマというイメージが、この別称だけで伝わってくるが、こんな不名誉な別称が本当に相応しいクルマなのか、さまざまな角度から考えてみたい
プリウスというクルマが、ペダル踏み間違い事故などの高齢者ドライバーによる暴走事故で最も多く報道されている車種だからというだけでなく、ある特有の現象からこうした別称が付けられてしまったようだ。
しかし単一車種としての事故率の高さで見れば、特にプリウスだから事故が多いというわけではない。
その証拠に自動車保険の型式別料率クラスは、高い部類ではないのだ。交通事故による保険金の支払いが多ければ型式別料率クラスは上昇し、保険料は全体的に高額になってしまう。
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