△いわしの梅干煮だ

首脳会談を繰り返したかと思えば、ミサイルで挑発する。北朝鮮の狙いは読みにくい。
ただ、専門家が一致するのは、政権交代のない体制は10年超の長さで戦略を練ることだ。

その一端を、経済政策に精通する北朝鮮の当局者に尋ねた。
キーワードはレアアース(希土類)と、日本だ。(ソウル=神谷毅)

▼日朝交渉のカード?

この当局者は「北朝鮮はレアアース大国だ。日本の産業にも欠かせない。日本は資金も豊富で、投資すればいいと思う」と語った。
レアアースはハイテク製品に使われる鉱物資源。

産出量は少ないが、電気自動車やスマートフォンなどの製造に欠かせず「産業のビタミン」と呼ばれる。
ミサイルの精密誘導装置や戦闘機の部品などにも使われる。

中国が世界生産の7割を握っているが、北朝鮮にも豊富な埋蔵量があるとされる。
開発するには北朝鮮の非核化が進み、経済制裁が解除されることが前提条件だ。
現時点で実現の可能性は低い。

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