・タピオカ飲料がブームになることは、不吉な兆しだという珍説があるという
・第1次ブームはバブル崩壊後で、第2次ブームの頃にはリーマン・ショックも
・現在も、米中の貿易摩擦の余波など世界経済には不安要因が渦巻いている


今や、ちょっとした繁華街の街角ならスタンドを見かけることが当たり前になったタピオカ飲料。これが“不吉な兆し”だという珍説を聞いた。

 現在の人気は第3次ブームといわれる。1990年代に起きた第1次ブームの頃、日本経済はバブル崩壊後の混迷の時代だった。2008年頃の第2次ブームは、言わずと知れたリーマン・ショックが世界経済を震撼(しんかん)させた。

 何の関連性もないとわかっていても、指摘されれば気になる人もいるだろう。米中の貿易摩擦の余波や、いまだ不透明な英国の欧州連合離脱問題など、世界経済には不安要因が渦巻いている。

 欧州中央銀行は「欧州経済の回復を支える」として利下げを決定。米国の連邦準備制度理事会は、あすにも緩和策を打ち出す可能性が大きい。かろうじて堅調とされる日本の景況も、いつブラックホールに転落するかわからない。18―19日の日銀の金融政策決定会合から目が離せないわけだ。

 かつてのタピオカは、もっと小さくて透明だった。今は大粒で、カラメルや黒蜜で味付けしている。「今と昔はまるで違うじゃないか」と言いたいところだが、ミルクティーに沈む黒い球体が、得体(えたい)の知れないブラックホールのようにも見えてくる。

https://news.livedoor.com/article/detail/17094654/