2019/09/19 12:02神戸新聞

 神戸市内の路上で女性からかばんを盗んだ疑いで兵庫県警捜査3課と葺合署に逮捕された無職の男が、「カブトムシのえさ代を稼ぐためにひったくりをやった」などと供述していることが19日、捜査関係者への取材で分かった。男は自宅で50匹以上のカブトムシを飼っていたという。

 捜査関係者によると、逮捕されたのは、同市中央区の男(53)。容疑者は2018年10月〜19年4月、同市中央区や同市灘区などで徒歩の高齢女性を狙い、かばんなどを盗んだ疑いが持たれている。同課などは、約10件、40万円相当の被害を裏付け、近く捜査を終える。

 捜査関係者によると、容疑者は数年前から、自宅アパートでカブトムシを飼育。外国産の「ヘラクレスオオカブト」など高価な昆虫も飼っていた。盗んだ金でえさのゼリーや幼虫を育てる腐葉土などを購入していたといい、「自分が食べられなくてもカブトムシには食べさせたかった」などと供述しているという。
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