ただし還元方法はちょっと面倒

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
9 時間前 in payment

首都圏を中心に展開する交通系電子マネーPASMO(パスモ)。10月1日から実施されるキャッシュレス・消費者還元事業にはこのPASMOも参画しますが、実はポイント還元を受けるためには、事前に専用サイトからの会員登録が必要となります。

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現在PASMOで受けられるポイントサービスとしては、東京メトロに乗車するとポイントが貯まるメトポや、東急線で貯まるTOKYU POINTなどがありますが、10月1日からのキャッシュレスポイント還元サービスはこれらの登録とは別になっています。このため、忘れずに登録しておきたいところです。
そんなキャッシュレスポイント還元サービスの登録ページが9月17日にオープンしました。ここでは、簡単に登録方法を紹介したいと思います。


まず、専用サイトにアクセスし、「会員登録をする」から会員仮登録画面を開きます。ここでメールアドレスを登録すると、本登録のためのURLが送られてきます。

PASMO

送られてきたメールのURLにアクセスすると、本登録の画面に。ここでは、PASMOのID番号のほか、名前、住所、電話番号、パスワードを登録します。PASMOのID番号はPASMOの裏側、右下にある「PB」で始まる番号です。

なお、登録できるのはメールアドレス1つに対して、1枚のPASMOのみ。PASMOのID番号だけを後から変更できないので、打ち間違いに注意してください。間違えて登録した場合、一度登録を削除してからの再登録が必要です。

PASMO

ここでの注意点はパスワード。登録画面上には「8文字以上」としか書かれていませんが、実際には「8〜12文字」です。パスワード欄には12文字以上入力できますが、確認欄では12文字までしか入力できません。また、ペーストも不可になっています。

ちなみに、登録後のマイページへのログイン画面でもパスワードはペーストできませんでした。制限するのは暗記のためのパスワード使いまわしや安易化、打ち間違いによるログイン不可を促すだけで、メリットはないと思うのですが......。

PASMO

ともかく、各項目を入力すれば登録完了です。

あとは10月1日以降、PASMOで支払いをすると5%もしくは2%のポイント還元が受けられます。ただ、PASMOのポイント還元方法は少し特殊です。

一般的なポイント還元のように使った都度ポイントが還元されるわけではなく、2019年10月〜12月の第1期、2020年1月〜3月の第2期、2020年4月〜6月の第3期と3つの期間に分かれ、それぞれの期間で獲得したポイントをまとめて還元する、という方式なのです。

PASMO

なお、各月や各期間の獲得ポイントは、マイページから確認可能です。

PASMO

ポイント還元の上限は、各期間毎に2万ポイント。1ポイント=1円として、PASMOにチャージする形で還元されます。なお、PASMOのチャージ上限が2万円なので、PASMOの残高と合算して2万円を超える場合は還元できません。
還元分の分割や他のPASMOへのチャージ、翌期間への繰り越しなどもできないので、チャージを受ける場合にはPASMOの残高を調整する必要があります。

また「還元を受ける場所」も限定されており、ここも注意が必要です。具体的には小田急や京王、東京メトロなど、PASMOを利用できる各駅の窓口となります。これは還元手順が、「メールで送られてくるQRコードを担当者に渡して、チャージをしてもらう」システムのため。還元対応場所はPDFで公開されているので、確認してみてください。

以上、大まかな登録方法を紹介しました。細かな受け取り方法の確認はさておき、登録しない限り還元が受けられなくなるため、まずは登録だけでも忘れないようにしましょう。
https://japanese.engadget.com/2019/09/18/pasmo/