https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190920/k10012090871000.html

アフガニスタン 空爆で30人が死亡 ドローンで誤爆か
2019年9月20日 6時27分

アフガニスタン東部で、過激派組織IS=イスラミックステートを標的にした空爆に住民が巻き込まれ、少なくとも30人が死亡しました。空爆には、アメリカ軍のドローンが使われたとみられ、住民側は誤爆だとして反発を強めています。

ロイター通信などによりますと、アフガニスタン東部のナンガルハル州で18日、政府の治安部隊と現地に駐留するアメリカ軍がISを標的に大規模な空爆を行いました。

空爆は、アメリカ軍のドローンを使って行われたとみられ、この空爆に住民が巻き込まれ、少なくとも30人が死亡し、40人以上がけがをしたということです。

空爆は、ISの戦闘員の隠れがをねらって行われたとされていますが、実際には、畑で農作業をしていた住民が被害にあったということです。

今回の空爆について住民側は、武装勢力とは関係ない人たちに対する誤爆だとして反発を強めていて、アフガニスタン政府やアメリカ軍に対し、被害の状況を調べるよう求めることにしています。

治安が悪化しているアフガニスタンでは、反政府武装勢力タリバンやISに対する軍事作戦を強化していますが、誤爆による住民の犠牲も後を絶たず、こうした住民の反発がタリバンなどの武装勢力を勢いづける要因にもなっています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190920/K10012090871_1909200623_1909200627_01_02.jpg