2019年9月19日 22時46分
読売新聞オンライン

 愛媛県は19日、「瀬戸内しまなみ海道」のサイクリングロード(延長約70キロ、愛媛・今治市〜広島・尾道市)に、大量の画びょうがばらまかれていたと発表した。

 けが人はいないが、自転車計31台がパンク被害を受けた。県は利用者に注意を呼びかけるとともにパトロールを強化。県警も事実確認を進めている。

 サイクリングロードを管理する県今治土木事務所によると、18日午後3時半以降、今治市の自転車レンタル店2店にパンク被害の情報が相次いで寄せられた。土木事務所の職員が19日、現地で調査した結果、今治市の来島海峡大橋―大三島橋間(約30キロ)の計5か所で画びょうがばらまかれていた。針が上を向いた状態で地面に固定するためか、画びょうの頭の部分には、いずれも液状の粘着剤のようなものが付着していた。

 しまなみ海道は瀬戸内海の6島を7本の橋で結ぶ。サイクリングロードは日本初の海峡を横断する自転車道で「サイクリストの聖地」と呼ばれ、昨年の利用者数は約33・2万人に上る。

 来島海峡大橋のそばにあるサイクリングターミナル「サンライズ糸山」では、レンタル用自転車18台がパンク被害を受けた。川原賢二支配人は「サイクリングブームに水を差す行為で悪質にもほどがある。許せない」と憤っていた。

https://news.livedoor.com/lite/article_detail/17107802/