福井大が皮膚難病に有効抗体発見

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/fukui/20190921/3050002990.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

全身の皮膚や内臓が硬くなり血管障害などを引き起こす「全身性強皮症」と呼ばれる
国の指定難病に有効な抗体を福井大学の研究チームなどが発見しました。

この研究は、福井大学医学部皮膚科の長谷川稔教授らの研究チームが行ったもので、
20日に長谷川教授が記者会見を開きました。
それによりますと長谷川教授は「全身性強皮症」の患者、およそ400人を診察し、
血液中にある「フラクタルカイン」と呼ばれる物質が極端に増加した場合に
発症リスクが高まることを発見しました。

その後、「フラクタルカイン」の働きを止める抗体を開発していた兵庫県の研究機関と
共同で動物実験を行ったところ、皮膚の炎症や硬直、血管障害などの症状を
抑える効果が確認されたということです。
これまでに目立った副作用は報告されておらず、今後、臨床研究や
治療薬の開発につながると期待されているということです。

「全身性強皮症」には有効な治療法がなく最悪の場合には死に至る難病で、
中高年の女性を中心に全国でおよそ3万人の患者がいると推定されています。

長谷川教授は「全身性強皮症は症状がさまざまで診断が難しい病気なので、
今回の成果を患者の早期発見にもつなげていきたい」と話していました。

09/21 10:15