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台風17号、22日に九州接近 沖縄でけが人、停電も
2019年9月22日0時15分

 大型で強い台風17号は21日、沖縄地方を暴風域に巻き込みながら東シナ海を北上した。22日夕方から深夜にかけて九州北部地方に接近し、日本海を北東へ進む見込みだ。気象庁は強風や大雨への警戒を呼びかけている。

 気象庁によると、台風17号は21日午後11時時点で、東シナ海を時速約20キロで北に進んでいる。中心気圧は970ヘクトパスカル、最大風速は35メートル。最大瞬間風速は50メートル。

 沖縄県は全域が暴風域に入り、午前中には渡嘉敷村で最大瞬間風速47・7メートル、那覇市でも同41・1メートルを観測した。県によると、午後8時過ぎの時点で19人が軽いけが。那覇市内で女性(80)が風にあおられて転倒したほか、うるま市では男性(22)が、就寝中に自宅の窓ガラスが割れ、両足にけがをした。沖縄電力によると、午後7時時点で約1万2千戸が停電しており、風雨がおさまった地域から復旧作業を始めている。

 宮崎市赤江では、午前8時53分までの1時間に109・5ミリの猛烈な雨を観測。気象庁は午前9時20分、宮崎市付近に記録的短時間大雨情報を発表した。

 22日午後6時までに予想される24時間雨量は、九州北部で300ミリ、九州南部で400ミリ、沖縄や近畿で150ミリ。その後、23日午後6時までの24時間にも九州北部で100〜150ミリが降る恐れがある。九州北部では22日にかけて最大瞬間風速45メートルの風が予想されている。

 JR九州は22日、宮崎―南郷の観光特急列車「海幸山幸」を終日運休にするほか、正午以降、順次、日南線や指宿枕崎線などで一部区間の運転を見合わせる。