北朝鮮で、先日の台風13号の影響により伝染病「パラチフス」まで発生、防疫当局が非常事態に陥ってることが22日、分かった。北朝鮮に詳しい消息筋は同日、
「台風が来た後、北朝鮮咸鏡南道と平安南道地域で高熱・下痢などを伴うパラチフスが発生・拡散している」と語った。水や便を介して感染するパラチフスは、古くて汚染された上水道・下水道施設が主な感染経路だと言われている。

 消息筋は「特に台風により北朝鮮を代表する塩の生産地である咸鏡南道の『光明星製塩所』と平安南道の『広梁湾製塩所』が浸水し、ゴミなどにより塩が汚染された。
汚染された塩が市場で売られ、パラチフスがさらに広がっている」と説明した。北朝鮮当局は咸鏡南道と平安南道を防疫地区に設定、列車や車の移動を規制しているという。
一方、同じ台風13号の影響で、穀倉地帯の黄海道と平安道の田畑が浸水し、今年の作況に悪影響が出るとの見方もある。