https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190922/k10012094351000.html

千葉 断水復旧も一部で水道水にさび混入
2019年9月22日 16時12分台風・生活

千葉県内で、台風15号による影響から断水が続いている地域では、解消に向けた作業が進む中、水道水は出るものの、さびが混じり飲み水として利用できない状況が一部で続いています。

県によりますと22日朝8時の時点で、断水が続いているのは君津市などでおよそ1500世帯となっています。

水は出るようになった地域でも一部で、水道管の内側に付いたさびが流され水が赤茶色に濁った状態になっています。

君津市などに水を供給する企業団は、22日、12人態勢で洗浄作業を進め、地域ごとに消火栓を開けて水の濁り具合をチェックしたり、泡の有無を確認して配水管の水が滞りなく流れているのか確かめたりしていました。

そして水が透明になるまで排水を続けたあと、塩素の濃度をはかって、安全な水かどうか確認していました。

県によりますとさびが混じった水は健康への影響が出るおそれは少ないということですが飲み水としては使わないでほしいと呼びかけています。

かずさ水道広域連合企業団の須田和弘工務1課長は「2週間近く断水が続いている場所もあり、安全な水を住民の皆さんに早く届けられるよう作業を進めていきます」と話していました。

断水していた住宅では

君津市香木原に住む鈴木惠子さん(67)の自宅では、22日未明にようやく水が出るようになりましたが、一時、赤茶色に濁った水が出ていたということです。

昼ごろになってもやや黄色がかった水が出ていたため、鈴木さんは、給水車からくんできた水や市販の飲料水を飲み水として使っていました。

鈴木さんは、「トイレや食器を洗うのにもたくさんの水が必要で生活用水がないのは大変でした。飲み水として使うのにはまだ濁っているように見えるので抵抗があり、まだ待たないといけません。2週間近い断水は長すぎました」と話していました。

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