16日の爆発は、ノボシビルスク郊外にある国立ウイルス学バイオテクノロジー研究センターで起きた。世界有数の感染症研究施設で、天然痘ウイルスが保管されている世界2施設のうちの一つでもある。
研究センターは16日、6階建ての建物の5階にある検査室の改修工事中にガスボンベが爆発し、約30平方メートルを焼いて1人が負傷したと発表した。爆発現場で「生物学的な作業は行われていなかった」と説明している。研究施設が保管する試料の安全確保については言及しなかった。
露有力紙コメルサントによると、この研究施設の起源はソ連時代の1974年にさかのぼり、70〜80年代には秘密裏に生物兵器の研究もされていた。
8月に北部アルハンゲリスク付近の露海軍ミサイル実験場で起きた爆発では、国営原子力企業の従業員5人が死亡し、放射線量の一時的な上昇も確認された。「軍事機密」を理由に全容は明らかにされていない。
読売新聞
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