静岡県伊東市沖のダイビングポイント白根南を伊東ダイビングサービスのボートで目指す。海面に浮いたブイから伸びるロープに沿って水深8メートルまで潜ると根の頂上だ。
ここから水深70メートルの海底まで岩の急斜面が続く。ガイドの川坂秀和さん(42)と斜面に沿って潜る。

 一気に水深を下げることができるので、海の変化を把握しやすい。魚たちは種類によって、いる水深が違う。例えばハナダイの仲間なら、潜り初めて最初に出会うのがキンギョハナダイ。
深場に進むに従ってサクラダイ、スジハナダイ、ナガハナダイ、カシワハナダイなどの美しい姿を見ることができる。日頃は100メートルを超える深場にいるオキノスジエビも産卵のために大群で押し寄せる。

 水深30メートル付近で川坂さんが何かを指さした。岩から木の枝のように伸びるサンゴの仲間のヤギに長さ10センチほどの光沢のある奇妙な形をしたものがくっついている。四隅から伸びるひものようなものでしっかりとヤギに絡みついている。

 ナヌカザメの卵だ。

続きソース
https://www.asahi.com/articles/ASM8253DXM82UTPB00M.html