日本の奇跡と言われた戦後の発展をなしとげた
松下幸之助も井深大も本田宗一郎も、まず自分の
金儲けが大事という考えは勿論あったろうが、
同時に焼け野原と化した祖国を立て直し、
日本人が豊かに暮らせる世界のどこにも負けない
一流国にしたいという思いを背負っていたはずだ。
ホリエモンにしろ孫にしろ、カネの話を振り回すのが
日本人の持つ美学とは相容れないものだった。
今の若手経営者が尊敬されないのは、頭のいい金持ちのボンボンが
「貧乏人はおまえらの頭が悪いせい」と立場の弱い人を蔑ろにして
自分さえ儲かったらいい、というイメージがあり、
それを大半の日本人が許せないのだと思う。