https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191009/k10012119201000.html

台風15号の影響でゴルフ練習場のポールなどが倒れ住宅に被害が出た千葉県市原市の現場では、1か月がたった今も、撤去作業は始まっておらず、住民が補償を受けられる見通しもたっていません。

こうした中、週末には台風19号が接近するおそれがあり、住民からは被害の拡大を懸念する声があがっています。

先月9日の未明、千葉県市原市では、台風15号による強風の影響でゴルフ練習場の金属製のポールが倒れ、20代の女性がけがをしたほか、住宅22棟で屋根が壊れるなどの被害が出ました。

9日で倒壊から1か月がたちましたが、いまだに撤去作業は始まっていません。撤去を巡っては先月下旬、ゴルフ練習場側から依頼を受けた解体業者が、住民向けの説明会を開きましたが、
撤去作業を進めるうえでの条件などに納得していない住民もいて、作業を始める上で必要なすべての住民の同意が得られていません。

また、ゴルフ練習場側は住民に対して「倒壊は災害によるもので法的な補償はしない」という趣旨の説明をしていて、住民がゴルフ練習場側からの補償を受けられるか不透明な状況が続いています。

撤去作業が進まないなかで今週末には台風19号が接近するおそれがあり、住民からはさらなる被害の拡大を懸念する声があがっています。