「何か足りんな…気付いて腰抜けた」台風19号で“灯台”が丸ごと無くなる 倒壊し海へ落下か
10月14日 19:02

三重県・志摩半島の先端、志摩市大王町畔名。
普段は風光明媚な海沿いの集落も、台風19号で大きな被害を受けました。

軽トラックの荷台にはストーブが…。動かなくなった洗濯機を運んでくる人もいました。
(リポート)
「朝から浸水した家具などを運び出していますが、まだ30分ほどですが多くの家電や家具などが外に運び出されています」

台風の被害から2日、空き地に災害ゴミの仮置き場が設けられ、住民は後片づけに追われました。

ゴミ出しに来た人:
「(ゴミは)結構あります、まだまだ全然。元に戻るのかが想像ができないというか。いつごろになるのかなみたいな感じ」

全国に甚大な豪雨被害をもたらした台風19号。志摩市でも降り始めからの雨量が400ミリを超えました。
今回、東海地方で最も雨量が多く、平年の10月ひと月の2倍近くの雨が降ったことになります。

この雨で畔名地区は冠水し、住宅など27戸が床上・床下浸水。13日夕方になって、ようやく水は引きました。

住人:「あそこの木のとこくらいまで水が来てまして、車も全然通れない状態でしたね」

(中略)

13日、水が引いた五十鈴川を記者が訪ねると…。
(リポート・13日)「伊勢市おはらい町近くの五十鈴川沿いの道です。こちらコンクリート製のブロックが流されてしまっています」

濁流によってコンクリートブロックがはがれて流され、道路に設置されていた金属製の蓋もなくなっていました。

五十鈴川沿いに住む男性:「この辺まで(腰ぐらいまで水がきた)。来るということは覚悟していた」

五十鈴川の穏やかな流れを一変させた台風19号。被害は紀北町の海でも…。
海からせり出す、何もない岩場。しかし実はこの場所には、12日まで高さ8.8メートルの長島港大石灯台が建っていました。

1973年に建てられ、半世紀近く風雨に耐えてきた白亜の灯台。強風と高波で根元から倒壊し海へ落下したとみられています。

発見した人:「きのう朝6時半か7時の間に来て。『何か足りんな…』と思ったら、
白い灯台が無かったんですね。いや腰抜けましたね、あんな大きい建物が無くなっとるもんで」

尾鷲海上保安部によりますと、復旧の目途は立っておらず、しばらくの間、簡易の灯火で対応するという事です。
(最終更新:2019/10/14 19:04)

(一部省略、全文はソースで)
東海テレビNEWS
https://www.tokai-tv.com/tokainews/article.php?i=101427&;date=20191014
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191014-00024803-tokaiv-soci