政府は15日の閣議で、小泉進次郎環境相が気候変動対策をめぐり「セクシーであるべき」と述べた発言の解釈をめぐり「『sexy』という語は文脈によって意味することが異なり得るため正確な訳出は困難」とした上で「ロングマン英和辞典(初版)によれば『(考え方が)魅力的な』といった意味がある」とする答弁書を決定した。立憲民主党の熊谷裕人参院議員らの質問主意書に答えた。

 答弁書は「直近5年間において国務大臣が『セクシー』という単語を用いて政府の政策を評価または形容した事例は見当たらない」とも言及した。

 小泉氏の「セクシー」発言をめぐっては「意味が分からない」(立民の福山哲郎幹事長)との指摘も出ていたが、小泉氏は発言の真意について記者団に「説明すること自体がセクシーじゃない」と述べ、詳しい説明を避けている。

 熊谷氏は「小泉氏の発言は報道機関のみならず国民に対して不誠実ではないか」とただしたが、答弁書は「(小泉氏は)政策的な内容に関する質問については記者会見において誠実に応答している。当該発言が妥当でないとは考えていない」と強調した。

 答弁書は、脱炭素社会の実現に向け「(地球温暖化対策の国際枠組み)『パリ協定』の長期目標と整合的に、火力発電からの二酸化炭素(CO2)排出削減に取り組む。そのため、非効率な石炭火力発電のフェードアウトなどを進めることにより、火力発電への依存度を可能な限り引き下げることなどに取り組んでいく」とも説明した。

 小泉氏は9月下旬、訪米中の記者会見で海外メディアの記者から脱石炭火力発電に向けた具体策を問われ、6秒間沈黙した。

10/15(火) 12:51
産経新聞
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