台風19号 道路崩落、東京・多摩地区で孤立続く
東京MX 2019/10/15 6分18秒の長めの動画
https://www.youtube.com/watch?v=hpJaRtMDVa0
https://i.ytimg.com/vi/hpJaRtMDVa0/hqdefault.jpg

先週末、関東地方を直撃した台風19号は史上最強クラスといわれ、東京都内にも大きな被害が出ています。
復旧作業が続く中、道路の崩落によって幾つかの地域では住民の孤立が続いてます。

<奥多摩町で道路寸断 徒歩で救援物資>

 東京で最も西にある町、奥多摩町の日原地区に向かう唯一の道路が、台風19号の影響で崩落しました。
10月15日現在、48世帯の82人が孤立していて、およそ60メートル崩落した道路はいまだ復旧作業の見込みが立っていません。

 奥多摩町によりますと、食料や生活物資は確保されていて、けが人や体調不良を訴える人はいないということです。
現在は奥多摩町の職員などが徒歩で食料などを供給していて、
今後、徒歩で運ぶことが難しいものなどはヘリコプターでの輸送を東京都に要請することも検討しています。

<日の出町でも孤立「片方だけでも道路を」>

 日の出町でも孤立集落が発生しています。日の出町大久野地区では車が通ることのできる道路が崩落したため、およそ120世帯の200人と、
老人ホームに入居している80人ほど、合わせて280人ほどが孤立状態だということです。

 この地域には歩いて行くことができたため、13日から自衛隊や東京都の職員が非常食や水を運搬しています。
ライフラインでは、水道と電気は復旧し、電話も通じるということで、けが人なども今のところ確認されていないということです。

<初登庁 あきる野市長「早急に対処」>

 台風の影響で河川が氾濫したあきる野市では、6日の選挙で当選した村木英幸新市長が初登庁し、復旧に向けて早期に対応していく考えを示しました。

 あきる野市では、台風の影響で市内を流れる秋川が氾濫しました。
市によりますと、護岸が流された山田地区を中心に、床上浸水38件、床下浸水43件の被害が出たほか、
秋川上流では小さな橋が2カ所で崩落したということです。現在、市内では避難所2カ所に11世帯・34人が避難しています。

 村木市長は今後、被害状況を把握した上で、早急に東京都に支援を求める方針です。


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東京 日の出町 道路崩落で救援物資を歩いて運び込み
NHK 2019年10月14日 17時21分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191014/k10012131071000.html

台風19号の影響で東京 日の出町では、集落に続く道路が崩れ落ちて車が通行できなくなり、14日も食料などの救援物資の運び込みが行われました。

日の出町の大久野地区では12日の夜、町内を流れる平井川が増水し、集落に続く2車線の都道が100メートル近くにわたって崩れ落ちました。

4つの集落に400人余りが住んでいますが、道路を車が通行できなくなったため、
14日も東京都の担当者がビスケットなどの食料や救援物資を歩いて届けていました。

崩落した道路やガードレールは川の中に落ちたままで、東京都によりますと復旧のめどはたっていないということです。

道路が崩落した周辺では、歩いて行き来しやすいように地区の人たちが私有地に道を整備していました。

崩落した道路の目の前に住む北嶋和巳さん(42)は「下水の施設が壊れてしまいトイレや風呂が使えない状態が続いています。
地元の人でできることを頑張るしかないかなと思っています」と話していました。

細尾集落の自治会長木田運美さんは「ここは車社会なので、道路が寸断されると買い物にも行けないので困っています。
片側車線だけでもいいので、早期に復旧してほしいです」と話していました。

●集落の老人ホームは…

集落には特別養護老人ホームがあり、およそ100人のお年寄りが暮らしています。

施設によりますと、これまでに体調を崩した人はなく、水道も14日から使えるようになりましたが下水設備に一部に影響が続いています。

道路が寸断しているため救急搬送などの際に不安を感じているということです。

集落の近くに救急車を待機させる態勢が取られ、救急の際は施設の車でお年寄りや地域の人たちを救急車まで運ぶということです。

特別養護老人ホーム「藤香苑」の石川圭太施設長は
「町や消防とも連携し、入所者に不安を感じさせないように職員一丸となってやっていきます」と話していました。