https://www.bbc.com/japanese/50051889


ホームレスの被災者を避難所が拒否、SNSでは賛否 台風19号「ハギビス」
2019年10月15日


大型で強い台風19号「ハギビス」が日本を通過中、東京都台東区の避難所がホームレスの被災者2人の受け入れを拒否していたことが明らかになった。この件について安倍晋三首相は15日朝、「各避難所は避難した全ての被災者を適切に受け入れることが望ましい」と述べた。

台風19号は12日から13日にかけて日本列島を縦断した。NHKによると、15日午後6時までに67人の死亡が確認されている。12日夜には、台東区の避難所が住所不定の男性2人に対し、受け入れを拒否したという。
この件は日本国内で大きな議論を呼んでいるが、全員がホームレスの被災者に同情的ではないようだ。

避難所で起きたこと

台風19号が接近中の12日朝、住所不定の男性(64歳)が避難所として開放されていた台東区内の小学校へ向かった。
台東区には山谷という歴史的に労働者の多い地域がある。労働者の多くはホームレスだ。

朝日新聞が取材した同区の職員によると、この男性は避難所に到着した際、住所と名前を書くよう求められた。住所がないと男性が伝えると、「区民対象です」と受け入れを断られたという。
男性は、「『北海道に住所がある』と説明したところ、『都民のための避難所です』と断られた」と話している。

この男性はこの晩、建物の軒下でビニール傘を広げて過ごしたという。
「風が強く雨も降っていた。受け入れてもらいたかった」
またこの日の午後には、別のホームレスの男性も避難所に受け入れを断られた。

同情的ではない意見も
(リンク先に続きあり)