宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測衛星「しきさい」が17日までに、台風19号の大雨で大量の土砂が川から海に流れ出た様子を捉えた。太平洋側の河口付近では青い海に茶色がにじむように広がっている。

画像は13日午前10時55分ごろ、日本の上空約800キロを通過した際に撮影。河口から流れ出た土砂が20〜30キロ沖合まで流出し海面を変色させている。

土砂が流れ出た川は、久慈川や那珂川、多摩川や相模川など広範囲にわたった。川の決壊で甚大な被害が出ている宮城県丸森町は海に面してはいないが、町内を流れる阿武隈川も土砂を吐き出している。

しきさいは2017年に打ち上げられた衛星で、可視光や赤外線、紫外線といったさまざまな波長の光を観測し、地球温暖化の影響や山火事の発生などを解析している。〔共同〕

ソース 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51066980X11C19A0000000/
画像 地球観測衛星「しきさい」による土砂が海に流れ出た様子の画像(13日午前10時55分ごろ撮影、宇宙航空研究開発機構提供)=共同
https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXMZO5106695017102019000001-PB1-2.jpg?auto=format%2Ccompress&;ch=Width%2CDPR&fit=max&ixlib=java-1.2.0&s=7afb7d0084efbde281dba39b1c72e2cc