https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191018/k10012138451000.html

東京オリンピックのマラソンと競歩の会場を札幌に移す案について、東京都の小池知事が
「北方領土でどうか」などと発言したことに対し、ロシア外務省は、北方四島はロシアの領土だと
強調したうえで、「スポーツは対立を引き起こすような冗談に使うべきではない」と批判しました。

東京都の小池知事は17日、連合東京の定期大会に出席し、東京オリンピックの猛暑対策として
マラソンと競歩の会場を札幌に移す案について「涼しいところと言うんだったら『北方領土でやったらどうか』
ぐらいのことを、連合から声を上げていただければと思う」などと述べました。

この発言に対してロシア外務省や東京のロシア大使館は18日、公式のツイッターやフェイスブックなどで
「小池知事にご参考までに申しますが、日本には気候の涼しい土地が十分にある。しかし、ロシアの南クリルの島々は
日本のものではない」とコメントして、北方四島はロシアの領土だと強調しました。

そのうえで「スポーツは結び付きをもたらすべきで、対立を引き起こすような冗談に使うべきではない」と、
小池知事の発言を批判しました。

ロシア外務省は、これまでに東京オリンピック・パラリンピックの公式ホームページについても、北方領土が
日本の領土として地図上に表示されていることを取り上げて批判していて、領土問題で改めて日本をけん制した形です。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191018/K10012138451_1910181557_1910181609_01_02.jpg