アフターバーナー点火でぶっちぎる?ロシア空軍の「Tu-160」が「F-35A」を置き去りに
2019.11.9 航空万能論GF
https://grandfleet.info/military-news/russian-air-force-tu-160-leaves-f-35a/

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ロシア空軍の「Tu-160 ブラックジャック」は、米空軍の第5世代戦闘機「F-35A」2機に接近され監視されながらの飛行中、
突然主翼を後退させアフターバーナーに点火し、F-35Aを置き去りにして飛び去った。

参考:Ту-160 ушел от двух F-35 на форсаже, пишут СМИ
https://radiosputnik.ria.ru/20191107/1560693942.html

●爆撃機Tu-160に置き去りにされる第5世代戦闘機のF-35A

ロシアメディアによると11月3日、日本海上の国際空域を飛行中だったロシア空軍の「Tu-160 ブラックジャック」は、
米空軍の第5世代戦闘機「F-35A」2機に挟まれる形で接近され監視されたという。

そこでTu-160は、主翼を最も後退角度の深い「65度」に変更し、4基のエンジンのアフターバーナーに点火、マッハ2.05まで加速し、2機のF-35Aを振り切って飛び去ってしまった。
目の前で起きた事実に、米空軍のF-35は直ぐに反応出来なかったが、状況を認識した時にはすでに手遅れだった。

出典:public domain F-35A
https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2019/04/1024px-RNLAF_F-35_F-001_05.jpg

F-35Aの最高速度はM1.6までなので、マッハ2で飛び去ったTu-160を追いかけることは事実上、不可能というわけだ。

西側の軍事関係者は、F-35AがロシアのTu-160に置き去りにされたことに言及し、
F-35Aの最高速度ではTu-160に追いつくことは不可能だが、搭載されたミサイルがこの欠点を解決してくれるので問題ないと話したという。

ロシアメディアは、空中機動において速度の優位性を主張し、
もしミサイル以外の手段でTu-160を迎撃する必要があった際、F-35Aはその任務を達成できないと指摘し、
もしミサイルによる攻撃を受けてもTu-160はマッハ2の最大速度と、電子妨害装置で敵の攻撃を回避することができると主張した。

中国メディアは、この「事件」を大きく報道し、F-35Aを操縦していた米国人パイロットの面子を潰した報じている。

問題は、この米空軍のF-35Aが何処からやって来たのかという点だが、公式に日本に配備されているのは海兵隊向けのF-35Bだけなので、この点だけが謎だ。

出典: Alex Beltyukov / CC BY-SA 3.0
https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2019/08/1280px-Tupolev_Tu-160_RF-94109-1.jpg

Tu-160は旧ソ連時代に開発された可変翼の超音速戦略爆撃機だが、ロシア空軍は現在、Tu-160を巡航ミサイル運搬のプラットフォームとして活用しており、
核弾頭を搭載した巡航ミサイル「RKV-500B」なら最大12発、航空機搭載型の短距離弾道ミサイル「Kh-15P」なら最大24発搭載することが可能だ。

動画
https://vk.com/video-39098726_456239391

ロシアは2018年、カザン航空工場でTu-160を改良した「Tu-160M2」の製造を再開し、
新規製造したTu-160M2を約50機程度調達する見込みで、
2021年までに最初のTu-160M2がロシア航空宇宙軍に引き渡される予定になっている。