これで何度目? 韓国軍、不具合発生で国産ヘリ「スリオン」全機飛行停止
2019.11.6 航空万能論GF
https://grandfleet.info/military-news/south-korea-domestic-helicopter-slion-stopped-flying/

出典:Korea Aerospace Industries / CC BY 2.0 アラスカでテスト中のスリオン試作機
https://grandfleet.info/wp-content/uploads/2019/11/1024px-KUH-1_Surion_in_Alaska_12201222285-1.jpg

韓国が開発した国産多用途ヘリ「スリオン」が、再び全面飛行停止の措置を事態に陥った。

参考:‘?? ??’????…文???? ?? ?? ????
https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&;mid=sec&sid1=100&oid=421&aid=0004288676

●これで何度目?韓国が開発した多用途ヘリ「スリオン」が飛行停止

韓国陸軍は11月4日、訓練飛行中だった国産多用途ヘリ「スリオン」が原因不明の振動に襲われ緊急着陸したと発表し、
規則に従い全部隊の「スリオン」に対し飛行停止の措置をとったと明らかにした。

このヘリは、ユーロコプター(現:エアバス・ヘリコプターズ)と韓国が2006年から共同開発した機体で、6年後の2012年に完成した。

しかし「スリオン」は、実践配備後から不具合が連発、毎年のように事故を起こしているため、これまでも飛行停止を何度も受けている。


 2013年から2016年まで、飛行中に機体全面のガラスが破損する事故が5回発生、
 2014年にはメインブレードが機体と接触する事故が発生、
 2015年には飛行中にエンジンが停止し緊急着陸した事故が2回、
 同じ問題で墜落した事故が1回発生し、
 2015年から実施された機体凍結試験で、幾つもの不合格な項目があったにも関わらず握りつぶし、
 後の議会でこの事実は判明、納入停止措置がとられた。
 2017年にはメインローターに7cm程度の亀裂が見つかり飛行停止措置が取られ、
 2018年には海兵隊向けに製造された派生型「マリオン」が墜落し搭乗していた6人が死亡する事故が発生した。


不具合の度に飛行停止措置が取られ、原因分析を行うものの根本的な原因究明には至らず、結局、不具合や事故を繰り返していると言える。

韓国が最も力を入れているは海外輸出に関しても、米国のブラックホークに敗れフィリピンへの輸出は不発、
そのため韓国は「スリオン」を何とか海外輸出するため最近、海外輸出用の試作機「KUH 1E」をソウルADEXで公開したばかりなのに、
出だしで躓く結果となってしまった。

先月の1日に行われた国軍の日で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「スリオン」に乗って会場(大邱空軍基地)入りするなど、
韓国は国を挙げて「スリオン」を支援しているが、
何時まで経っても完治しない不治の病を抱えていると言え、この調子では海外輸出することは到底不可能だろう。