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ヨルダン、イスラエルの使用権延長せず=国境地帯の農地
2019年11月10日 22:55 
発信地:イスラエル [ 例外 その他 ]
【11月10日 時事通信社】1994年の和平条約でイスラエルによる管理が認められたヨルダン領の2カ所の使用権が10日、更新されないまま25年の期限切れを迎えた。報道によれば、ヨルダンのアブドラ国王は同日の国会演説で「完全な主権回復」を宣言した。パレスチナ問題をめぐる関係悪化が背景にある。

 イスラエルはこれまで、死海の北方と南方に位置する両国国境地帯の計10平方キロほどの地域を、農地などとして使用してきた。和平条約締結時は使用権の自動更新も念頭に置かれたが、アブドラ国王は昨年10月、延長に応じない方針を決めた。

 イスラエル軍などによると、農地の一部では関係当局間の調整に基づき、今後も一定期間はイスラエル側からの立ち入りを認める措置が取られる。イスラエルのメディアは、ヨルダン側が農地を管理してきたイスラエル住民に補償金を支払う姿勢を示したと報じた。(c)時事通信社