https://www.cnn.co.jp/business/35145412.html

ビーガン向けのミルクチョコレート、英国で発売 米マース
2019.11.14 Thu posted at 19:01 JST


ロンドン(CNN Business) 米マースは13日、英市場でビーガン(完全菜食主義)向けのチョコレートバーを発売すると明らかにした。ミルクチョコレート製品に対して植物由来の代替品を提供する初めての主要な菓子メーカーとなりそうだ。

マースは「スニッカーズ」などのブランドを展開しているが、「ギャラクシー」ブランドでビーガン向けの商品を提供するという。

フレーバーは「スムーズオレンジ」など3種を用意。価格は3ポンド(約418円)と、通常のものより3倍以上高額となる。来週にも英市場の店舗に並ぶほか、アマゾンでも販売されるという。


マースのチョコレート製品部門の幹部はCNN Businessの取材に対し、英国のビーガン市場を見過ごすことはできないと指摘した。同幹部によれば、英国のチョコレート市場は40億ポンドだが、ビーガン向け製品の割合は1000万ポンドにとどまるという。

市場調査会社ミンテルによれば、英国は2018年、ドイツを抜いて、新しいビーガン向け製品が最も発売される国となった。ミンテルによれば、英国で昨年発売された食品のうち最大6個に1個がビーガン向けもしくは動物由来の原料を使っていないものだった。これは2015年の8%から倍増した。

ミルクチョコレートは通常、食感を生み出すために多くの乳製品が使われるため、ビーガン向けの代替品を開発するのはかなり難しいという。マース幹部は、クリーミーな食感を生み出すのが「最大の挑戦」だったと指摘。6カ月内でレシピを作った開発チームをたたえた。


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