世界最古のオーロラの記録を確認

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/osaka/20191116/2000022437.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

紀元前660年前後にいまのイラク周辺でオーロラが出現したことを示す記述が
当時作られた粘土板に記されていることを大阪大学などのグループが確認しました。
従来よりも100年ほどさかのぼる、世界最古のオーロラの記録として注目されています。

大阪大学や筑波大学などのグループは紀元前7世紀にいまのイラクにあたるアッシリアで
当時の天文学者がまとめた「アッシリア占星術レポート」の解読を試みました。
その結果、紀元前680年から650年の間に作られたとみられる粘土板に、
「赤い光」や「赤い雲」、「赤が空を覆う」といった記述が確認できたということです。

オーロラは青や緑に光るものが知られていますが、緯度の低い場所では赤く光るオーロラが見えることがあります。
樹木の年輪や氷床などの分析結果から、紀元前660年ごろに大規模な太陽表面の爆発現象
「太陽フレア」によって、地球の磁場を乱す太陽嵐が起きたことが分かっていて、
今回の記録は、この現象によって起きたオーロラとみられます。

世界で最古のオーロラの記録は「バビロン天文日誌」にある紀元前567年のものとされてきましたが、
それを100年ほどさかのぼることになり、注目されています。

研究にあたった大阪大学大学院文学研究科の早川尚志さんは、
「自然科学での推定を文献から裏付けることができた。ほかの文献も調べて、
紀元前の天文現象を明らかにしたい」と話しています。

11/16 07:51