https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191116/k10012179711000.html

山手線切り替え工事 “幻の車両”「軌陸車」 約90台がそろう
2019年11月16日 11時51分山手線

今回のJR山手線などでの線路の切り替え工事には、「軌陸車」と呼ばれる線路と道路の両方を走ることができる特殊な車両がおよそ90台使われていて、JR東日本によりますと、これだけ多くの「軌陸車」が一堂に集まるのは珍しいということです。


「軌陸車」は、線路を走ることができるようにショベルカーやトラックなどの車両の下に鉄道の車輪が取り付けられている特殊な車両で、鉄道施設の工事などで使用されます。こうした工事は通常、夜中に行われることが多いことから、一般の人たちは見かける機会が少ないため、鉄道ファンたちの間では「幻の車両」とも言われています。

線路の切り替え工事を見渡せるポイントでは多くの鉄道ファンたちが集まり、「軌陸車」の撮影を試みる姿も見られました。

鉄道ファン「現場の熱い思い感じた」

線路の切り替え工事を見渡せる田町駅近くの高架には、鉄道ファンなどが大勢集まりました。

午前9時時点では全国から10人余りの鉄道ファンが集まり、望遠レンズを付けたカメラやビデオカメラを構えて、「軌陸車」が何台も行き来している様子などを熱心に撮影。中には、15日午後11時から休みを取らずに撮影し続けているという人の姿もありました。

都内の中学2年生の男子生徒は、「工事による運休で土曜日の授業が休校になり撮影に来ることができました。目の前で工事を見ることができ、新駅を作るんだという現場の熱い思いを感じられて感無量です」と話していました。

横浜市から訪れた30歳の男性は「線路上を走行する特殊車両をたくさん見ることができて、とてもうれしいです。この貴重な機会をたくさん撮影したい」と話していました。


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